走って 転んで 寝そべって… in ブータン

2018年1月からブータンに青年海外協力隊( 障害児・者支援)としていきます。子供たちが海外のことを興味持つきっかけになったらいいな。あとは、支えてくれた方へ感謝と報告。自分がここで感じたこと考えたことなど。

耳が聞こえなかったらIN ブータン

ブータンで、もし耳が聞こえなかったら、。。。

先日(といっても前期の間でしたが)、学校で人工内耳のお話がありました。

オーストラリアの耳鼻科医、とかST言語聴覚士とかが5人くらいのグループで来て
生徒の聴覚検査をして行きました。

事前の朝の朝会では、

・人工内耳というものがあること
・対象になる生徒は数名。理由は、金額が高額であること、幼児期が効果があること

とか話していました。
    

医者は、オーストラリア。
補聴器の寄付は、ドイツとかスイスとか?ヨーロッパの支援が多いよう。



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ブータンには、聾学校は1校。私の住んでいるパロという西の端。
東の端のカリンという町に盲学校が1校あります。


そのため、ほとんど全員寄宿舎。5歳くらいから21歳くらいまで。
学年は年長から中3までですが、聴覚障害と分かった時や保護者が連れて来た時がみんな年長クラス。

なので、5歳の年長さんと21歳の年長さんがいます。



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生まれた時の検査はもちろんなし。
(保護者によっては、feeling shy な保護者がいて聞こえない子を部屋に鍵をかけて閉じ込めていることもあるとか。)
確かに肢体不自由の方滅多に見かけません。
あくまで、個人から聞いた話なのでどの程度本当かはわかりませんが。


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国で1校なので、手話は統一されていて、方針も統一されています。
全て手話を使って話す方法。

音声は全くなし。発語指導も聴覚活用などの内容も全くありません。

読む、書く指導も特に力を入れている様子もなく、「手話のみ」で生活して学習しています。

なので、耳の聞こえによって情報量に差が出ることはほとんどない状態。

ある意味、聞こえが厳しい子にとっては快適な環境かもしれないなぁと思うことが良くあります。

会議でも日常会話でも、手話さえマスターすれば自由に意見が言える!って素敵な環境。





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この学校まだ、始まって10年程度。
昨年初めての卒業生。

就職先だけが問題です。(ブータンの雇用率自体が厳しいので、もっと厳しいです。。。)



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夏には、寄宿舎閉じてみんな地元に帰りました。

でも地元へ帰るのに3日かかる人もいたり。そんな人は、近くの親戚の家で夏休みの1ヶ月過ごします。

ほとんどみんな髪の毛切って来てました。



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そして、夏の間に私を見かけた人は、
ティンプーの時計台の前でタクシーに荷物乗せてるところ見たよー」とか、目撃情報話して来ます。

そして、ごく数名ですが少しおりこうになって帰って来た子もいます。



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ようやく、授業っぽいことできます。