『のびゆくすがた』1年前期
6ヶ月が経ちます。
通知表もなく、教育課程も教科書もなく、「感覚」だけで過ごしてきました。
人の記憶にだけ残るんだろうなぁ。
かたちあるものは、いづれなくなる…とは言うけれど、人の記憶こそ仕事に関しては頼りにならない。
でもこうやってブータンの人たちはゆっくりと縛られずに生きてきたんだろうなぁ…
今までも、これからも。。。
【仕事面】
困惑しまくりました。こんなに手こずると思ってなかったです。
道具がないことと、学年によっては担任の先生のサポートないことが原因。
授業のアイデアも教材の準備もキツくて、言ったけど聞いてもらえずに。
言葉を持たない子どもたち、ルールを知らない子どもたち。と手話も英語も使えない私。
でも、日本のようにビシッと(膝に手をおいて話は聞く、お友達を叩かない、ハサミは閉じてから机に置く)したい目標と現実とのアンバランス感がうまく合わずに手こずりました。
目指すところを落としもしたし、私も生徒も少し改善してきました。
だいぶ慣れて、今では準備もせずに授業に望めるほど快適です。
あと10分残ったときに
前は「折り紙の一つでも教えよう!」
「スペルの確認しよう」って思っていたけど、
今は「まわりの片付けしよー、ゴミ拾って〜!」って終わっちゃってます。
授業準備も当日朝に…してます。日曜のうちに残り2日とか来週まで考えてたのに。
【遊び面】
ひたすら山登って寺を巡ってました。
きっと映画館とか水族館、動物園、あらゆるテーマパークをモーラしている
→お寺って気がします。
家族で行くし、ピクニックするし、様々な言い伝え聞いて、洞窟入ったり、岩陰登ったり。
お寺もそれぞれ言い伝えとか像が違って行きがいありました。
【身体面】
風邪、下痢とか多少しましたがまぁ元気。
また、ピロリ菌いる気がする。
ドライフルーツ食べたり、食べなくても胃の調子悪かったり。
鹿児島帰ったら検査しよー、歯医者行こーっと。
【精神面】
約11年間先生と呼ばれて良くも悪くもちやほやされていたので、
急に大学生くらいの実習生扱いとか言い風に使われている感があって
「それくらい知ってる!むしろこうなんじゃないの!?」とか思っちゃったり。
「また、初めから実績とか関係を積み上げていくこと」
「まったく肩書きがないこと」
「自分の今の姿だけで評価されて関係を築いていくこと」とか
平気〜と思っていても受け入れられなかったり、寂しかったり。
きっと、ないようで「私は先生!」とか「専門に勉強していて働いているの」とかって
プライドとか誇りとかおごりとかあったんだと思う。。。
理不尽な扱いとかに憤ったり。
でも『理不尽』って、「こうあるべき(日本では)」 って根本あるから思うことで
日本の考えとか方法とかを知っていてそのまましたがる自分の経験が邪魔しているんだろうなぁと。
shouldはここでは通用しない。
【食事面】
ブータン料理たくさん食べました。
ダチ:チーズの煮込み。舞茸入り、じゃがいも入り、唐辛子入り、高菜みたいな葉っぱ入り。などなど。
ダル:豆のスープ野菜入りで美味しいです。
チョウメン:焼きそばみたいな
フライドライス:チャーハン
モモ:蒸し餃子 ビーフ、チーズ、ベシダブルなど。
コカ:チキンラーメンみたいな感じ。
エゼ:とうがらしの和え物
お土産に買って帰るね〜、食べられるかな。
【まとめ】
4分の1終わったけどあっという間。だいぶ慣れて仕事も生活も過ごしやすくはなりました。
でもまだまだ知らないことばかり。愚痴を言えるブータン人の同僚もできてその人たちのお陰で今は過ごせているかな。
この前の飲み会では、校長の隣の席へ移動していろいろ報告書の内容話したあとに
きっと校長は私のこと心配したり警戒したりしているから
「私はこの学校も生活も大好きよ。」
って言いに行きました。
わざわざ言うことでもないけど、なかなか英語力が乏しい私からは、伝えないと伝わらないから。
微妙なニュアンスとか伝えられないから直接的な言葉ではっきりと。
残りの4分の3で、
何をすべきなんだろう。
何をしたらいいんだろう。
何を得るんだろう。
この考えこそがまだ日本人抜けてない。ブータンなら今日を楽しく幸せに過ごす。って感じだろうな。
やっぱ先見てしまいます、見通しほしい。
気付いたことは、私次第。
私はやっぱり日本人。